イヤイヤ期は、1歳半~3歳ごろの幼児期に見られる、自我が芽生え始めた子ども特有の「いや!」「やだ!」の連発のことです。親としては毎日大変ですが、子どもの成長のサインでもあります。ポイントを押さえた声かけで、毎日少しラクに過ごすことができます。今回は、イヤイヤ期をラクにする声かけ5選を具体例付きで紹介します。

選ばせる声かけ
イヤイヤ期の子どもは、自分で決めたい気持ちが強くなります。「何を着る?」「どっちを先にやる?」といった 小さな選択肢を与える声かけが効果的です。
• 例1:着替えのとき「赤いシャツと青いシャツ、どっちにする?」
• 例2:おやつのとき「りんごとバナナ、どっちがいい?」
ポイントは 選択肢を2~3つ程度に絞ること。多すぎると迷ってパニックになりやすくなります。
気持ちを代弁する
イヤイヤ期の子どもは、自分の気持ちをうまく言葉で表せません。そのため、親が代弁してあげることで落ち着くことがあります。
• 例1:「赤いシャツ着たくないんだね、青にする?」
• 例2:「まだ遊びたいんだね。でもごはんの時間だよ」
ポイントは 子どもの気持ちを否定せず、共感すること。共感することで子どもは安心し、次の行動に移りやすくなります。
注意をそらす
イヤイヤの原因が「やりたくないこと」だけでなく、興味の対象が他にある場合もあります。注意を別のものにそらすことで、イヤイヤを軽減することができます。
• 例1:お風呂に入りたがらないとき、「あ、見て!泡で動物ができたよ」
• 例2:歯磨きを嫌がるとき、「お口の中で泡の探検しようか」
注意をそらすときは、 子どもが興味を持つものに切り替える ことがポイントです
選択肢を減らす
イヤイヤ期の子どもは、自由が多すぎると迷って泣いたり怒ったりすることがあります。選択肢を減らすことで、迷いを減らすことができます。
• 例1:遊ぶおもちゃを3つまでに制限
• 例2:服のコーディネートは親が2パターン用意してどちらかを選ばせる
ポイントは 「子どもに自主性を残しつつ、決断を簡単にすること」。これで親子双方のストレスが減ります。
「~してから○○ね」で見通しを示す
イヤイヤ期の子どもは、先の予定や流れがわからないと不安になりやすいです。行動の順番を示すことで安心感を与え、イヤイヤを減らせます。
• 例1:「靴を脱いでからおやつ食べようね」
• 例2:「おもちゃを片付けてから絵本読もう」
ポイントは 行動の順序をわかりやすく伝えること。言葉だけでなく、指差しや簡単なイラストで見せるとさらに効果的です。
イヤイヤ期は成長のサイン
イヤイヤ期は、子どもの自我が芽生え、感情や意思を表現できるようになる成長の時期です。親としては大変に感じますが、声かけの工夫でラクに過ごすことができます。
• 選ばせる声かけで自主性を尊重
• 気持ちを代弁して安心感を与える
• 注意をそらして気分転換
• 選択肢を減らして迷いを減らす
• 「〜してから○○ね」で見通しを示す
すべて簡単に日常で取り入れられる方法ばかりです。ぜひ、今日から試してみてください。








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