はじめに
赤ちゃんを抱っこしたときにふわっと香る、あの独特のにおい。
ミルクのような甘さと、清潔感のあるやわらかい香りに、思わず顔を近づけて深呼吸してしまうママやパパも多いのではないでしょうか。
「どうして赤ちゃんはこんなにいい匂いがするの?」
「この香り、ずっと残ってほしい…」
実は、この“赤ちゃんのにおい”には科学的な理由が隠されているのです。
この記事では、赤ちゃんのにおいの正体や役割、月齢ごとの変化、そして育児中にこそ感じてほしい「香りの思い出」について詳しくご紹介します。

赤ちゃん特有のにおいとは?
まず、赤ちゃんのにおいは「甘くてやさしいミルクのような香り」と表現されることが多いです。
特に感じやすいのは、
• 頭のてっぺん(おでこの生え際や後頭部)
• 首まわり
• 新生児特有のふんわりした肌
実際に抱っこしたときに自然と鼻に届く場所だからこそ、ママやパパの記憶に強く残ります。
不思議なことに、この香りは成長とともに薄れていき、1歳を過ぎるころにはほとんど感じなくなると言われています。だからこそ「赤ちゃんのにおいは今しか楽しめない」と多くのママが口を揃えるのです。
科学が解き明かした「癒やし効果」
「赤ちゃんのにおいが好き!」という感覚は、ただの思い込みではありません。近年の研究によって、科学的に裏づけがされつつあります。
脳の報酬系が刺激される
カナダ・ドイツの研究チームによる実験では、母親が新生児のにおいをかぐと、脳の“報酬系”が活性化することがわかりました。
報酬系とは「ご褒美をもらったときに働く脳の回路」で、甘いものを食べたり好きなことをしているときと同じように幸福感を得られるのです。
オキシトシン分泌を促す
さらに、赤ちゃんのにおいをかぐことで「愛情ホルモン」と呼ばれるオキシトシンの分泌も高まります。
オキシトシンはストレスを和らげ、リラックス効果をもたらすだけでなく、「この子を守りたい」という気持ちを自然に強めてくれる作用があるのです。
つまり赤ちゃんのにおいは、ママやパパの心を癒やしながら、育児へのエネルギーを与えてくれる“天然のご褒美”だと言えます。
においの正体はどこから来る?
「いい匂いの源はどこにあるの?」と気になりますよね。
胎脂(たいし)と皮脂
新生児は生まれてすぐ、胎脂という白いクリーム状のものに包まれています。これは赤ちゃんの肌を守る役割があるのですが、その名残や皮脂と混ざり合うことで、独特の香りを生み出していると考えられています。
汗の成分が少ない
大人と比べて赤ちゃんは汗腺の働きが未熟で、においのもととなる成分が少ないのも特徴です。
そのため「大人の体臭」とはまったく違う、透明感のある甘い香りになるのです。
ミルクや母乳の影響
授乳をしている赤ちゃんは、母乳やミルクの香りが体や吐息にほんのり残ります。これも「赤ちゃんらしい匂い」の一部となって、ママやパパを惹きつける要素になっています。
月齢ごとの変化
赤ちゃんのにおいは常に同じではなく、成長とともに変化します。
• 新生児期(0〜3ヶ月)
もっとも強く「赤ちゃんらしい匂い」が感じられる時期。頭皮や首のあたりに甘い香りが漂います。
• 乳児期(4〜12ヶ月)
皮脂の分泌が安定してくると香りは徐々に薄れ、代わりに食べ物や汗の匂いが少しずつ混じっていきます。
• 幼児期(1歳以降)
赤ちゃん特有の香りはほとんど消え、代わりに「子どもらしい匂い」へと移り変わります。
「今だけの香り」と言われる理由がここにあります。
ママパパの体験談
実際に多くのママパパがSNSなどで「赤ちゃんのにおい」について語っています。
• 「おでこの匂いを嗅ぐと疲れが吹き飛ぶ」
• 「首の後ろが最高の癒しスポット」
• 「この匂いを瓶に詰めておきたい!」
• 「だんだん匂いが薄れていって寂しい」
このように、香りは育児中の癒しであると同時に、成長を感じるサインでもあるのです。
赤ちゃんのにおいを楽しむためのポイント
せっかくなら、この特別な時期をより豊かに楽しみたいですよね。
• 抱っこのときに頭や首に顔を近づけて深呼吸
• お昼寝中にそっと香りを感じてみる
• 写真や動画と同じように「匂いの記憶」も大切に
もちろん過度な香りづけ(香水や柔軟剤など)は控えめに。赤ちゃん本来の香りを楽しむことが一番の贅沢です。
まとめ
赤ちゃんのにおいは、ただ「いい匂い」なだけではありません。
• 母性・父性を引き出す本能的な役割
• 脳を幸せにする科学的効果
• 今しか感じられない成長の証
だからこそ、赤ちゃんのにおいは“宝物のような香り”なのです。
ぜひ毎日の抱っこの中で、深呼吸して、この一瞬を心に刻んでくださいね。
⸻
👶✨ 赤ちゃんのにおいは、親子の絆を深める魔法の香り。今だからこそ、たっぷり味わいましょう。
関連記事はこちらから↓








コメント