夜中、赤ちゃんの泣き声で目が覚める…そんな経験は、子育て中のママなら誰もが通る道ですよね。特に初めての赤ちゃんだと、「どうして泣くの?」「私の育て方が悪いの?」と不安になってしまうこともあると思います。でも、安心してください。赤ちゃんが夜に泣くのは自然なことで、成長の過程で必ず誰もが通る道なのです。
今回は、赤ちゃんが夜泣きをする代表的な原因と、それに対してママができるちょっとした工夫を紹介します。原因を知ることで、夜中の対応も少しラクになりますよ。

夜泣きの主な原因
赤ちゃんが夜泣きをする原因は一つではなく、複数の要因が重なっていることがほとんどです。大きく分けると以下のような理由があります。
🍼空腹
生後半年くらいまでは特に、赤ちゃんの胃はとても小さいため、夜中にお腹が空いて目を覚ますことがよくあります。授乳やミルクをあげると、安心してまた眠る赤ちゃんも多いです。
この時期の夜泣きは、「空腹によるサイン」と割り切ることが大切です。空腹で泣く赤ちゃんは、泣いたらすぐに授乳することで安心感も得られます。
💦不快な環境
暑さや寒さ、オムツの濡れや衣服の不快感も赤ちゃんを泣かせる大きな原因です。特に汗っかきの赤ちゃんは、寝ている間に体温が上がりやすく、夜中に目覚めて泣いてしまうことがあります。
• 室温は20〜25度前後が目安
• 寝具やパジャマは通気性のよい素材を選ぶ
• おむつはこまめにチェック
こうした工夫で、夜泣きを少し減らせることがあります。
💨体調不良
ガスがたまって苦しい、便秘でお腹が張っている、歯が生え始めて痛い、湿疹や風邪など…体調の変化も夜泣きの原因になります。赤ちゃんは言葉で訴えられないため、体の不快感は泣くことで表現します。
この場合は、赤ちゃんの体調をしっかり観察することが大切です。お腹を優しくマッサージしてあげたり、授乳時にげっぷをさせるだけでも違います。また、歯が生え始める頃は、冷やしたガーゼや歯固めで口の中をケアしてあげると安心する赤ちゃんもいます。
🧠成長による脳への刺激
赤ちゃんは昼間のいろいろな刺激を受けて脳が活発に働いています。その影響で夜になっても興奮が残り、眠りが浅くなることがあります。たとえば、昼間に遊びすぎたり、大きな音や初めての体験があると、夜に「まだ寝たくない!」と泣くこともあります。
この場合は、寝る前の環境を落ち着かせることがポイントです。寝る30分前から照明を少し暗くしたり、静かな音楽を流したりすると、赤ちゃんの脳が「そろそろ寝る時間だな」と認識しやすくなります。
🌙睡眠リズムの未発達
赤ちゃんの睡眠リズムは、生まれたばかりのころはまだ整っていません。昼寝や授乳のタイミングがバラバラだと、夜に目が覚めやすくなります。特に昼寝が長すぎたり、夕方近くまで寝ていると、夜眠れなくなってしまうことがあります。
• 昼寝の時間は1回〜2回にまとめる
• 夜寝る時間をなるべく一定にする
こうした生活リズムの調整で、夜泣きの回数が少しずつ減っていくことがあります。
👶分離不安・安心感がほしい
1歳前後になると、赤ちゃんはママやパパと離れると不安になる「分離不安」の時期に入ります。夜に一人で寝るのが不安で泣くこともあります。
この時期は、夜泣きを無理にやめさせるよりも、「ママはここにいるよ」という安心感を与えてあげることが大切です。抱っこしたり、トントンと背中を軽くたたいたり、声をかけてあげるだけでも、赤ちゃんは安心して眠ることができます。
夜泣きに対してママができること
夜泣きは赤ちゃんの成長過程の一部であり、完全に防ぐことは難しいものです。でも、原因を知り、少し工夫することでママも赤ちゃんも過ごしやすくなります。
1. 泣くことは自然と受け止める
赤ちゃんは泣くことで自分の気持ちや不快を伝えています。「泣く=悪いこと」と考えず、赤ちゃんのサインだと理解することが第一歩です。
2. 環境を整える
室温や寝具、音や光を調整し、赤ちゃんが快適に眠れる環境を作りましょう。
3. 体調チェックをこまめに
お腹の張り、湿疹、歯の痛みなど、体の不快がないか日々観察します。異常がある場合は無理せず対応しましょう。
4. 生活リズムを少しずつ整える
昼寝や授乳時間をなるべく一定にすることで、夜の睡眠も安定してきます。
5. 安心感を与える
抱っこや声かけで、赤ちゃんが安心して眠れるようにサポートします。「ママがそばにいる」という安心感が、夜泣き対策になります。
夜泣きのピークと終わりの目安
個人差はありますが、夜泣きはだいたい生後6ヶ月~1歳半くらいまでがピークで、1歳前後から少しずつ落ち着いてくることが多いです。もちろん、成長のスピードや性格によって差はありますが、時間が経てば自然に減っていくものだと理解しておくと、気持ちがラクになります。
最後に
夜泣きは赤ちゃんの成長の証でもあります。夜泣きが続くと、「私だけが大変…?」って不安になりますよね。でも大丈夫、同じように悩むママはたくさんいます。原因を知って、少しずつ環境やリズムを整えていくと、夜中の対応も少しラクになることがありますよ。
赤ちゃんが泣くのは自然なこと。焦らず、ゆっくり一緒に乗り越えていきましょう。ママ自身も、寝不足や疲れがたまらないよう、可能な限り休む時間を確保してくださいね。
赤ちゃんの泣き声に悩まされる日々も、いつか振り返れば「こんな時もあったな」と思える日が来ます。安心して、少しずつ夜泣きとの付き合い方を見つけていきましょう。








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